流る。

どれだけ流れた感情を言葉にするか。
また、どれだけ描いた感情を、言葉に置き換えるか。
他より言葉が少ない。それは百も承知。だからって本を読み漁って当てはまる言葉が増えるかっていうと、実はそうでもない。
感覚的なものを、いかに多く掴めるか、なんだろう。どれほど本を読んでも、そこで何も掴むことができなければ意味がない。
今の自分には、その掴む力が、異様に低い。
殻をブチ壊してようやく地に立ったのが彼ならば、自分は殻をブチ壊すどころか余計厚く塗り固めてそのなかで小ぢんまりとしているだけだ。
一人で一人の世界の中で満足してしまっている。
難しいなぁ。
昔は簡単にドアを作ることもできたのに、今ではドアを作ろうにも簡単に切ることができない。
自分で自分の殻をブチ壊す度胸がない。覚悟がない。